未明の起床

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今日やらなければならない無数のこと、とりわけ昨日までにできなかった無数のことを終わらせるために、わたしは未明に起床する。その中には、人から頼まれて引き受けたことと、わたしが率先してやりたかったことが含まれる。それらを完成する為に、飲まず食わず徹夜で仕事をすることもできたのだが、昨晩は夕食をきちんと取り、11時には就寝できた。今日は色々な人に会わなければならないし、明後日も明々後日も色々とやることがある。実りある出逢いと経験のために、布団を跳ね除け、りんごを囓り、歯を磨き、身支度して、出掛けよう。

外に出ると、月影はさやかに、湿った強い風は春の気を含んで暖かだった。わたしは自転車を漕ぎながら般若心経を吟じた。後で聞いたところに依ると、その日は春一番が吹いていたようだ。